こんにちは、たろてんです。
子供が生まれると、写真を撮る機会が爆発的に増えますよね。
では、印刷する方はどうでしょうか?
すっかりスマホが浸透した現在、以前よりはプリントの必要性は下がりました。
しかし、実家の両親に孫の写真を送ったり、誕生のお知らせハガキを友人知人に出したりと印刷の出番がなくなったわけではありません。
なんだかんだあると便利なプリンター。今回は子供の写真印刷に適したものをご紹介します。
実家からの指令
「写真を印刷して送付せよ」
子供が生まれてから、実家からこんな指令が飛ぶようになりました。
今や写真はスマホで見るものとなりつつありますが、私の親世代だと、さらにその親や親族に見せて回る際に紙の方が取り扱いやすいようです。
我が家には8年ほど使っているプリンターがありますが、最近若干挙動が怪しいです。
今のところ印刷できていてインクのストックもあるのでだましだまし使っていますが、買い替えに備えて最新のプリンターを調べてみることにしました。
メーカーの絞り込み
日本国内の主な家庭用プリンターメーカーはキヤノン、エプソン、ブラザー、HPの4社ですが、今回はキヤノンとエプソンに絞って調べました。
ブラザーは写真画質よりもホームオフィスなどでも使える実用性を重視しているため、また、HPはプリンターの性能的に画質重視ではないため、今回の記事では割愛しました。
画質にこだわりたい人にオススメのプリンター
かわいい子供の写真はせっかくなら画質にこだわって印刷したいですよね。ということで、まずは画質にこだわりたい人にオススメの家庭用プリンターを選んでみました。
Canon PIXUS XK60
キヤノンの家庭用A4複合機として最高の画質を備えながら、他のモデルよりインクタンクを低価格にすることで、ランコスを抑えたモデルです。
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写真も文字も高画質
通常モデルとは異なる「プレミアム6色ハイブリッドインク」を採用しています。CMYK+顔料黒+フォトブルーの6色です。通常モデルに対し、赤系の発色性が向上するとともに、明るい青色〜白色領域において、より繊細な表現を実現しています。
また、顔料黒インクを搭載しているので、文字がくっきり印刷できます。ハガキなどの宛名を印刷するときにも効果を発揮してくれそうです。
低ランコス
通常モデルと比べてインクタンクの価格を大きく抑えています。
L判1枚あたりの印刷コストを以下の表にまとめました。
XK70 | TS8330 | |
---|---|---|
大容量インクタンク | 12.5円 | 19.4円 |
標準インクタンク | 14.8円 | 26.3円 |
出典元:cweb.canon.jp
大容量インクタンクで比較すると、通常モデル3枚分のコストで4枚印刷できてお釣りがきます。また、標準インクタンクで比較すると、通常モデル3枚分のコストで、なんと5枚印刷できてお釣りがきちゃいます。
純正インクでこのコスパは嬉しいですね。
(今や数少ない)メタリック調のデザイン
ひと昔前はメタリック塗装を施したモデルも多かったですが、今や貴重になってしまいました。好みは分かれるかと思いますが、メタリック塗装やヘアライン調の仕上げでオーディオ機器を思わせるデザインです。
比較的コンパクト(幅375mm, 奥行き319mm, 高さ141mm)
EPSONの通常のカラリオシリーズと比べると大きめですが、画質重視のカラリオV-editionに対してはコンパクトなサイズ感です。
EPSON カラリオ V-edition EP-10VA
カラリオの中でも高画質印刷に注力したV-editionのA3対応モデルです。発売開始から5年程経っていますが、オンリーワンの特徴を持っています。
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写真画質に特化した性能
CanonのPIXUS XK60と異なり、顔料黒を搭載していませんが、CMYKに加えレッド・グレーインクを搭載し、表現できる色の範囲=色域を広く確保しています。また、暗部をブラック、明部をグレーで印刷することで、グラデーションの滑らかさを向上させています。
迫力のA3プリントができる
この商品の最大の特徴です。一見A4プリンターにも見えるサイズ感ですが、A3プリントが可能となっています。大きく印刷した写真は非常に迫力と見応えがあります。家族の写真を飾ってみたいという方にはお勧めできる機能です。
低ランコス
Canon PIXUS XK60と同様にこの製品もインクの価格を抑えたモデルです。
L判1枚あたりの印刷コストをまとめてみました。
EP-10VA | EP-979A3 | EP-881AW/AB/AR/AN | PX-049A | |
---|---|---|---|---|
標準インクタンク | 12.7円 | 26.5円 | 26.5円 | 27.5円 |
大容量インクタンク | ー | 20.6円 | 20.6円 | ー |
出典元:epson.jp
標準インクタンクで比較すると、倍以上コストが変わってきますね。大容量インクタンクで比較しても1.5倍以上のコスト差があります。
スマホから便利に使いたい人向けのプリンター
最近は写真をスマホで撮るという方も多いと思います。プリンターメーカー各社もそうした状況を踏まえて、スマホからの使い勝手を向上させる取り組みを行っています。
Canon PIXUS TS7330
スマホからの使いやすさを向上させたモデルです。スマホからプリンターを使う、というシーンに合わせて使い勝手を高める工夫がなされています。
同じコンセプトでより低価格のTS5330というモデルもありますが、画質性能がやや低いため、今回は割愛します。
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スマホからの使用を前提にした使い勝手
皆さんはスマホをどこで使いますか?
おそらく、「色んな場所」と答える方が多いのではないでしょうか。スマホはPCと異なり、使う場所が定まっていないのが特徴です。
また、スマホから操作するということは、片方の手がスマホでふさがっているということです。
このプリンターには、離れたところからでも状態を確認できる「ステータスバー」や、余計な手間をかけずに印刷物を取り出せる「スマートトレイ」が備えられています。こうした細かいところにまで配慮が行き届いているのは嬉しいですね。
シャープで個性的なデザイン
スマホからの操作を前提にしているため、豪華な操作部は省かれています。
その分全体的にすっきりとしたシャープなデザインに仕上がっています。また、操作部が右側に寄せられていることで、これまでのプリンターとは印象を異にする左右非対称の個性的な見た目です。
ステータスバーと併せて、スタイリッシュな外観ですね。
EPSON Colorio EP-882AW/AB/AR
スマホ向けに特化されたモデルではありませんが、スマホとの接続を簡単にする工夫がされています。接続でつまずく人は多いので、嬉しい配慮ではないでしょうか。
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QRコードで簡単接続
使っているスマホがiPhoneであれば、プリンターの液晶画面に表示されるQRコードをスマホで読み込むだけでプリンターと接続できます。チマチマと設定画面で操作する必要がないので、良いですね。
コンパクトですっきりしたデザイン(幅349mm, 奥行340mm, 高さ142mm)
非常にコンパクトに設計されています。置き場所を悩まなくて良いですね。本体の仕上がりもインテリアと調和しやすい色や質感なので、プリンターを目立たせたくない方には良い選択肢だと思います。
大きなタッチパネル液晶
4.3型のタッチパネル液晶を備えており、本体からの操作性も良好です。ママはスマホから、パパはSDカードを使ってプリントする、といったように幅広い使い方が可能です。
番外編:全てを捨てて画質を追求したい人向けのプリンター
ここからは番外編です。本体価格やインクコスト、設置スペースなどを犠牲にして、とにかく綺麗な写真を印刷したい、という方向けのプリンターを紹介します。
Canon imagePROGRAF PRO-1000
キヤノンのインクジェットプリンターの中でも最高峰の高画質性能を誇るプリンターです。
プリントサイズはL判〜A2ノビまで対応しています。スキャン・コピー機能はありません。
Point
プロフェッショナル仕様の圧倒的な高画質性能
ブランド名称のimagePROGRAFはプロフェッショナル向けであることを示しています。(家庭用はPIXUS)。12色の顔料インクLUCIA PROインクや、剛性を高めることでプリントの精度を高める筐体設計など、様々な観点から画質を高める工夫が凝らされています。
私もプリントサンプルを見たことがありますが、素人目にも明らかに次元の異なる画質でした。
EPSON Proselection SC-PX1VL(2020.9発売予定)
エプソンのA2ノビ対応のプリンターです。こちらもプロフェッショナルユースを想定しています。高画質性能に加えて、劇的に小型化されたコンパクトボディが特徴です。
Point
驚異的なコンパクトボディ
従来モデルであるSC-PX3Vに対し、70%の体積を実現しています。これは、A3ノビ対応モデルSC-PX5Vよりも小さいサイズです。これでA2ノビ出力が可能というのですから恐ろしいですね。
ちなみに兄弟機であるSC-PX1VはA3ノビ対応なので、さらにコンパクトです。
ブルー領域、黒表現の向上
インクの改良により、これまで表現が難しかったブルー、バイオレット領域の表現力が向上するとともに、より引き締まった黒表現が可能になったとのことです。
発売前の製品ですが、ショールームで展示をしていたようです。しかし、新型コロナウイルスの流行時期と被ったため、私は見学に行けていません。なので印刷表現力は未確認です。
いかがだったでしょうか。
成熟市場となって久しいプリンターですが、時代に合わせて着実に改良や進化を遂げています。
プリンターの購入を考えているという方にとって少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに私は、今所有しているものを使えるところまで使うつもりです。
それでは、また!
参考資料:canon.jp, epson.jp, kakaku.com
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