或る害虫との思い出

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こんにちは、たろてんです。

今日のテーマ

不快害虫対策

巷でGとか言われているアレです。

おっと、この記事に画像はないので安心してください。

毎年夏になると、10年ほど前に就職して最初に住んだアパートのことを思い出します。今年も例に漏れず思い出しました。ブログの趣旨とはかなり離れますが、せっかくなので書き留めておこうと思います。

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戦いの経緯

戦場

正確な場所は伏せますが、東横線沿いの比較的有名な大学のキャンパスがある駅から歩いて15分くらいのアパートでした。それなりに古い建物でしたが、広くて日当たりが良かったので、そこに決めてしまいました。

地獄の始まり

引っ越しが終わった翌日の事でした。

朝日を感じて目を開けると、視界の端に違和感が。「んん?」と思って天井に目をやると。

いるではないですか。黒々としたソレが。

「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」

声にならない悲鳴を上げた私。北海道で育ったので、全く耐性をもっておらず、もはや体を動かすこともできずにただただ呆然と天井を這い回るソレを見つめていました。

殺虫スプレーと全身全霊を以って殺害せしめましたが、事が済んだ後にはクタクタでした。

流石に居住開始2日目でこれはないだろうという事で、不動産業者に連絡したところ「消毒処理で弱っていた個体が出てきたのではないか」との事でした。うーん、と思いつつその場は引き下がり、経過を見ることに。

これが半年に渡る戦いの始まりでした…。

抵抗の試み

出現していたのは、チャバネではなくクロでした。クロは基本的にチャバネと異なり、住戸内に営巣することは少ないそうです。「1匹いれば〜」と言われるのは実はチャバネの方なのです。外からの侵入が主な出現要因なのであれば、僅かながら希望が持てます。

ということで導入したのが以下の6つです。

対抗手段狙い
ホウ酸団子室内に潜んでいる標的に対抗
忌避効果のある殺虫スプレー外からの侵入を阻止
ハーブを使った忌避グッズ机の引き出し等、家具への侵入を阻止
部屋を綺麗に保つ隠れ場所、餌を与えない
壁から家具を離して置く隠れ場所を与えない
一日中部屋を明るくする(就寝時も)部屋に出てこないようにする(暗い所に向かう性質があるため)

逆に、メジャーな対抗手段であっても使わなかったものは、以下2つです。

対抗手段使わなかった理由
ホイホイ的な物溜まっていく感じが怖かったため
バルサン的な物隠れている標的が更に奥に逃げて駆除しにくくなるとの情報を知り怖くなったため

敗北

外からの侵入を防ぎつつ、内部に潜む標的をおびき出して毒餌を与え、巣ごと叩く。さらに彼らにとって居心地の悪い空間を構築する……。戦略としては有効に思えました。

しかし、2~3日に1回以上で出現するペースは衰えず、次第に帰宅時にアパートが近づいてくると冷や汗が出るような状態になってしまいました。そして半年ほどたった頃、彼らの幼虫が住戸内にいるのを発見し、また、集合ポスト近くの地面で彼らの卵を発見したことで、私はある結論に至ります。

彼らの家に私が侵入している。

そうして私は撤退を決意したのでした。

なぜ敗北したのか?

実施した手段は決して効果がなかったわけではないと思います。有効と思われる対抗手段を持ってしても敗北を喫してしまった理由を考えてみました。

そもそもの物件選びを失敗した

これはかなり大きな要因です。その後何軒か引っ越しましたが、この物件特有の事象がいくつかあります。

内見時に「いた」

不動産業者に案内されて内見したとき、すでに彼らは姿を見せていました。玄関のドアを開けると、まるで出迎えるかのように「やあ」と…。

夜行性であるはずの彼らが昼間いる。それはつまり、そこが隠れ家だということです。この時点で気付けなかった事が悔やまれてなりません。

下の部屋が「汚部屋」だった

引っ越しの挨拶をした際にちらりと室内が見えました。段ボールが乱雑に積み上がっていました。

彼らは段ボールを巣として産卵します。

本当に巣になっていたかどうかは知る由もありませんが、引き寄せる環境になっていたことは確実です。

アパートの裏が山だった

これは完全に推測ですが、クロはもともと森林に多く住む種族なので、そもそもエリア的に生息数が多かった可能性があります。

内見時にいれば間違いなくいます。気をつけましょう。また、隣上下の住人の状況や、周辺環境でも出現リスクをある程度推定できます。近所に小汚い飲食店などがあると、だいぶ危ないと思います。

入居前の対策を徹底しなかった

入居前の対策が事態を挽回できる最後のチャンスでした。

ところが入居のタイミングの関係で、賃貸業者が通常2回行う消毒を1回にする依頼をしてしまいました。おそらく1回目の消毒で殺しきれなかった残りを2回目の消毒で処する手はずだったのだと思います。

10年前にあったかはわかりませんが、入居前に駆除をしてくれる業者もあるので、併せて依頼していればもう少し状況は違ってたかもしれません。

このケースで効果があったかは別として、出現の兆候がある場合、入居前の対策は徹底的にやりましょう。……兆候がなくてもやると安心できそうですね。

侵入経路を特定できなかった

ホイホイ的なものを使わなかったのも敗因のひとつだと考えています。侵入が疑われるところにホイホイ的なものを仕掛けておくと、捕獲数の多少で侵入経路の推測ができますが、それをやらず、当てずっぽうでホウ酸団子をばらまいていました。

実際のところ、台所の換気扇やら浴室やらクローゼットやらそこら中に出現していたので、ホイホイ的なものを使っても侵入経路を特定できたかは不安が残りますが…。

侵入経路や営巣箇所を特定し、効率的に対策を進めましょう。

終わりに

10年ほどたった今でも思い出すと心がザラザラします。

その物件から引っ越す際は荷物に紛れ込まないように段ボールを部屋の中央に集め、その周りに忌避効果のある殺虫スプレーでぐるりと結界を張っていました。

その後何軒か賃貸物件にすみましたが、こんな状態になったのは後にも先にもこの物件だけでした。

振り返ってみると、入居前の対策を怠った事が事態の悪化を招いてしまったと思います。この物件以降住んだ物件は入居前に自分でバルサン的なものを炊いたり、引越し業者のサービスを使って対策したりと、何かしらの手段を講じていました。

最近では入居前の対策を請け負ってくれる業者もあります(当然入居後の駆除も)。もし「或る害虫」について不安や悩みのある方がいれば、利用の検討をおすすめします。

『ゴキブリが近づきたくないお部屋』とは?

また、私がその後の物件で使っていた主な対策グッズも紹介しておきます。

タニサケ ゴキブリキャップ

毒餌はいくつか試しましたが、私の場合は最も効果がありました。地域や時期で効果は変わるかもしれませんが、オススメできます。

キンチョー ゴキブリがいなくなるスプレー

忌避効果、殺虫効果両方を狙える便利なスプレーです。ノズルが短いので白兵戦を挑む時は覚悟が必要ですが、戦闘力は十分です。玄関ドアや掃き出し窓の開閉時に侵入することも多いので、主にその辺りに散布していました。

アース ナチュラス

彼らはミントなどのハーブの香りを忌避すると言われています。机の引き出しなどにいれて使っていました。敗北を喫した物件でも机の引き出しに侵入されることはなかったので、ある程度以上の効果はあると思います。

以上、何かしらの参考になれば幸いです。

それでは、また!

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